最初の診断名と現在の診断名が違う場合~うつ病⇒発達障害など~

2017-02-26

発達障害の方や他の精神疾患(うつ病や統合失調症)の方からのお問い合わせで多いのが、

「最初に行っていた病院で言われた病名と、今の病名が違うのですが、障害年金は請求できるのですか?」と内容です。

最初に通院していた病院では、うつ病などの気分障害と診断されて、次の病院でやっとWAIS-Ⅲ等の検査を受けて発達障害の診断を受けるということはとても多いです。

また、もともと発達障害や知的障害の方が、後からうつ病を発症するということもあります。

そのような時は、障害年金の請求においてどのように扱うのでしょうか。

 

厚生労働省からは次のような説明があります。

(1)うつ病又は統合失調症と診断されていたものに後から発達障害が判明するケースについては、そのほとんどが診断名の変更であり、あらたな疾病が発症したものではないことから別疾病とはせず「同一疾病」として扱う。

(2)発達障害と診断された者に後からうつ病や神経症で精神病様態を併発した場合は、うつ病や精神病様態は、発達障害が起因して発症したものとの考えが一般的であることから「同一疾病」として扱う。

(3)知的障害と発達障害は、いずれも20歳前に発症するものとされているので、知的障害と判断されたが障害年金の受給に至らない程度の者に後から発達障害が診断され障害等級に該当する場合は、原則「同一疾病」として扱う。
 例えば、知的障害は3級程度であった者が社会生活に適応できず、発達障害の症状が顕著になった場合などは「同一疾病」とし、事後重症扱いとする。
 なお、知的障害を伴わない者や3級不該当程度の知的障害がある者については、発達障害の症状により、はじめて診療を受けた日を初診とし、「別疾病」として扱う。

(4)知的障害と診断された者に後からうつ病が発症した場合は、知的障害が起因して発症したという考え方が一般的であることから「同一疾病」とする。

(5)知的障害と診断された者に後から神経症で精神病様態を併発した場合は「別疾病」とする。
 ただし、「統合失調症(F2)」の病態を示している場合は、統合失調症が併発した場合として取り扱い、「躁うつ病(気分(感情)障害)(F3)」の病態を示している場合は、うつ病が併発した場合として取り扱う。

(6)発達障害や知的障害である者に後から統合失調症が発症することは、極めて少ないとされていることから原則「別疾病」とする。
 ただし、「同一疾病」と考えられるケースとしては、発達障害や知的障害の症状の中には、稀に統合失調症の様態を呈すものもあり、このような症状があると作成医が統合失調症の診断名を発達障害や知的障害の傷病名に付してくることがある。したがって、このような場合には「同一疾病」とする。

 

これらは目安であり、認定にあたっては経過や症状などから総合的に判断されることになります。

 

精神の障害として障害年金の請求をする場合、さまざまな診断がされて、どこを初診日にするべきなのか、同一疾病として扱っていいのかという判断はとても難しいですが、別の診断名だからと言って諦める必要はありません。

このようなことでお悩みでしたら、ぜひ社労士にご相談をおすすめいたします。

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